2025年、日本各地でクマの出没が過去最多を記録しています。環境省の統計によると、2025年上半期だけで全国のクマ出没件数は2万件を超え、9月末には27,000件を突破し、統計開始以来最多を記録しています。ニュースでは「クマが出た！」と連日報じられ、恐怖を煽るような内容が繰り返されています。しかし、本当に異常なのはクマの出没だけではありません。報道の仕方そのものが異常です。ニュースでは毎日のように恐怖を煽る内容が繰り返されますが、その裏には誰も語らない真実があります。クマの被害が増えた本当の理由は、なぜかニュースでは触れられていません。
クマのニュースは、自然界からの最後のメッセージ。文明が進むほど、私たちは自然から離れ、波動のバランスを乱してきました。「人間の生活や環境の変化」が根本的な原因かもしれません。
クマの出没が増えている7つの本当の理由
1. マタギ文化の衰退
昔は「マタギ」と呼ばれる熊ハンターが山を守っていましたが、現代ではその文化が衰退。熊を狩る技術や儀式が失われ、熊の数をコントロールする力が弱まっています。マタギたちは、熊をただ狩るだけでなく、山神様への感謝の儀式も行っていました。しかし、その文化が失われたことで、熊の数や行動を調整する力が弱まりました。重要なのは、マタギ文化が衰退した理由です。 昔は熊の肉や肝臓が高級食材や漢方薬として高く売れていましたが、食品衛生法や薬事法の厳格化により、熊の肉や肝臓を扱うことが難しくなりました。また、熊の狩猟技術は極限の世界で、一瞬の判断ミスが命取りになるため、儀式や風習も失われつつあります。
2. 春グマ駆除の廃止
熊の数を調整するために行われていた「春グマ駆除」が動物保護の観点から廃止されました。熊の数が増える一方で、狩猟技術の継承も途絶えています。
重要なのは、春グマ駆除が廃止された背景です。 戦後の北海道では人口が一気に増えて森もどんどん切り開かれ、熊が住む場所を追われ、家畜を襲ったり人に被害を加える被害が多発したため、春グマ駆除が導入されました。しかし、あまりにも効果が強すぎて一部地域では絶滅寸前まで熊が減ったため、1990年に北海道では共存へと考え方を180度変え、春グマ駆除を廃止しました。
3. ハンターの人材不足
狩猟免許を持つ人の数は激減し、実際に熊を駆除できるベテランハンターも高齢化。報酬も低く、若いハンターが育たないため、熊の数を適切に管理する体制が崩れています。
重要なのは、ハンターが育たない理由です。 狩猟免許を持っていても、実際には熊を狩るためのノウハウを教わる環境が整備されていません。また、熊を狩るには地域に精通したベテランハンターの指導のもとで最低でも5年から10年は経験を積まなければなりません。さらに、報酬も低く、多くのハンターがボランティア感覚でやっています。
4. エサ不足
ドングリや木の実が凶作になる年が増え、熊が山に餌を求められず人里に降りてくるケースが増えています。まドングリや木の実が凶作になる年が増え、熊が山に餌を求められず人里に降りてくるケースが増えています。また、温暖化や気候変動も熊の行動に影響しています。
重要なのは、エサ不足の原因です。 山全体でドングリが凶作になるだけでなく、春の雪が少なくて解けるのが早かったため、熊が早く目を覚まし、活動を始めた頃にはすでに食べるものがなかったのです。また、近年は猛暑や干ばつの影響で植物が枯れたり、昆虫や小動物が減ったりもしています。
5. 子グマを守るため
母熊が子グマを守るために、オス熊の多い山奥ではなく、人里に近い場所で子育てをするようになっています。これは熊の生存本能によるものです。
オス熊には自分の子ではない子熊を殺す習性があり、母熊はその習性を避けるために人里に近い場所で子育てをします。人里の近くではオス熊に遭遇する確率が低いため、母熊にとっても生きるための必死の選択です。
6. 緩衝地帯の消失
昔は山と人里の間に「里山」と呼ばれる緩衝地帯がありました。ここには畑や農地、焚き木を取る場所があり、人の気配がしっかり残っていました。そのため、熊は「ここから先は人の世界」と認識し、あまり人里に近づこうとしませんでした。しかし、近年の加齋化や高齢化により、農業や山林管理に携わる人手が足りなくなり、里山の管理が行き届かなくなっています。草刈りや官伐も追いつかず、森や畑がそのまま放置され、山と街の境界がぼやけてきました。こうして里山の役割が失われ、熊が人里に近づきやすくなっているのです。昔は人の活動が盛んな場所と熊の住む山の境界がはっきりしていましたが、今はその境界がぼやけて警戒心が薄れ、人が予想もしない場所で熊に出くわすようになっています。緩衝地帯の消失は、熊の出没だけでなく、人の暮らしのあり方まで考えさせられる問題です。臨の活性化や地域住民による里山整備を進めれば、熊との共存も可能になるかもしれません。要は、緩衝地帯を取り戻すことが重要です。
7. 急増するメガソーラー
太陽光発電所（メガソーラー）の建設が山林を伐採し、熊の生息地を奪っています。また、人工音や光、ゴミなども熊を人里に誘導する原因になっています。メガソーラーの建設には広い土地が必要で、山の斜面や谷の森林を大規模に伐採します。環境省と林野庁のデータによると、メガソーラーの建設が増えた時期と熊の出没数が増えた時期がぴったり重なっています。山一面が黒いパネルで覆われた場所は、まるで自然が塗りつされたように感じます。伐採地はコンクリートで固められ、重機で掘り返される大規模工事が繰り返されています。そして、伐採地の地盤が弱くなり、建設後に土砂災害や落石が起きることも報告されています。さらに、パネルの反射光や変電設備からの低周波音が熊にストレスを与え、音や光を避けようとして動く先が人間の生活圏になるパターンも増えています。熊は聴覚が鋭いため、こうした人工音がストレスになるのです。
特に注目すべきは、メガソーラーの背後にある利権構造です。 メガソーラーの建設は、政治家や官僚、地方の有力者、大手企業やゼネコンが絡んだ“環境ビジネス”になっています。地球に優しい脱炭素という耳触りのいい言葉を使いながら、裏では補助金や利権を分け合う構造が存在します。日本のメガソーラーの多くは中国製パネルを使っており、製造段階でのCO2排出量は多く、セキュリティ上の懸念も指摘されています。最近では、中国製の電気バスで遠隔操作できることが判明し、太陽光施設にも同様のリスクがあるとされています。
変わってしまったのはクマなのか人間なのか
メディアはクマのニュースで視聴者の意識をそらし、政治や制度への不満を薄める構造も存在します。報道はクマの被害を単純に「エサ不足」や「熊が増えた」で片付け、深部の問題には触れようとしません。
クマの出没は、自然からの警告です。しかし、本当に変わってしまったのはクマではなく、人間です。文明が進むほど、私たちは自然から離れ、波動のバランスを乱してきました。クマのニュースは、人間が自然との関係を見直すべき時がきたのです。メディアはクマの恐怖を煽る報道を繰り返す一方で、環境問題や政策の裏側には触れていません。クマの出没は、自然からの警告であり、「共存」を考えるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
クマの出没は、私たちが自然とどう向き合うかを問うているとも言えます。便利さや豊かさを求めすぎた結果、自然への畏れや感謝の心を忘れてしまっているのかもしれません。クマの出没が続く今こそ、環境問題や人間の生き方を見つめ直すべき時です。共存とは、自然と人間が共に生きるための答えです。
また、クマのニュースが「国民のガス抜き」に利用されている点も大きな問題です。報道ではクマの被害を単純に「エサ不足」や「熊が増えた」で片付け、深部の問題には触れようとしません。メディアが黙る理由は、単純にスポンサーが関わっているためです。批判すれば広告費を失うため、熊のニュースで視聴者の意識をそらし、政治や制度への不満を薄める構造が存在します。報道の裏側にある真実や、メディアの都合、政策の裏側を知ることで、私たちは真実を見抜く力を身につけることができます。
感想
私たちの日常に毎日垂れ流されるニュースは、恐怖を煽るものばかりです。メディアは「クマが出た」「熊が凶暴化している」といった報道を繰り返し、視聴者の不安をあおっています。しかし、その裏には何があるの以下をしっかりと考えなければなりません。スポンサーや利権、政治的意図が絡んでおり、真実が隠されていることが多くあります。私たち一人ひとりが、メディアの報道を鵜呑みにせず、しっかりと情報を検証し、真実を見抜く力を持つ必要があります。人間のエゴにより自然を破壊し続ける先に待っているのは何でしょうか。
今こそ、自然との向き合い方を改めて考えなければなりません。私たちが自然を守り、自然と調和しながら共に生きる道を選び取ることが、未来への唯一の答えです。
参考文献
- 環境省：2025年秋季のクマ類を巡る状況に関する現状整理
- 日本熊ネットワーク：2025年 熊の出没が過去最多
- 日本経済新聞：人身被害が深刻な「都道府県」一覧 クマの出没がない場所もある
- 朝日新聞：クマ被害の急増 専門家に聞く
- 地経学研究所：終章 日本における偽情報と提言